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楽しかったことのあとは、いつもぽっかりとした寂しさと、黙っていても顔がほころぶような楽しさがゆるゆると渦巻いて、また誰かに会いたいなあ、と思う。

恋人が風邪をひいた。この前の雨に当たって、お風呂に入ったあと連絡が途絶えた。寝落ちした、との報告が来たのは朝の四時過ぎだった。その時に鼻が痛い、もしかしたら風邪かもしれないと言われて、湯冷めしたのだろうと思った。
次の日、恋人は熱を出した。よく熱を出す人だなあと思う。本人も自覚しているし、それをわざわざつっつく必要もないが、治るのを待つこの数日はなかなかにさみしい。
今回の会えない期間は、お付き合いを始めてから、最長になる気がする。十日(場合によってはそれ以上の日数になる)も会えないなんてことは今までなかったように思う。
付き合いはじめのころは、二人とも会いたい気持ちが先走って、毎日明け方まで一緒にいたこともあった。次の日のことなんて考えず、ただ目の前の相手に夢中だった。わざと合わない期間を設けて、中5日チャレンジ、なんて言ったこともあった。
今は会えるときに会おう、無理して会わないでおこう、というゆるいスタンスを取れるようになった。もちろん会いたいけれど、まずは自分の生活をきちんと送ろう、という考え方はお互いに共通しているからこそ成り立つのだ。

無理してまでは会いたくないけれど、早く良くなってほしい。そして、恋人と会えなかった期間の出来事をたくさん聞いて、話したい。