「たすけて」を言えないかわいいきみはただ 眠り続ける 眠り、続けるニンゲンも、シャカイも、ソトも怖がって、きみはひとりで暗闇のなかよく笑い よく食べ 遊ぶ きみが好き だからお願い、帰っておいで 虚ろな目 なんとかそこに映り込む 見えてる? せめて…
ぼくたちが生まれるほんの5年前 世界は自由を求め火の海タピオカを黙ってすする二人には静かな秘密 ふた粒の愛2分ほど遅れて列車が参ります 降り口は右、6番線です新しいメガネを買った 薄いふち 折れそうなつる 分厚いレンズどうしてもゴミ箱に投げて入れた…
粘膜を合わせて今日も僕たちは形なき愛確かめてます目も合わず心も通わぬきみたちの心意気すら空々しくて少しでもわかる部分はあったかな 背中合わせに心を探す歪みないきみの心に触れたから ぼくの心は濁り始めた「さよならだ、いつかどこかでまた会おう」…
しばらく更新してなかったよな……って思ったけど昨日してたらしい。記憶ないのこわい。いつか見た夢の中では君たちとずっと仲良くいられたのにね教室に生ぬるい風吹き込んで 夏のにおいと揺れるカーテン制服に染みついた闇脱ぎ捨てて 春めいた風 過去にさよな…
触れ合って一度離れて ぽってりと熱もつ体きみのせいだよ横にいたあなたのにおい思い出す のぞく首筋 薄暗い部屋2154年の人たちへ そちらのお天気いかがでしょうか粉砂糖みたいな雪が降る夜に 消えてくいのち 月が見ていた午後4時の路地裏 赤い夕焼けがお前…
どうせまた、おまえも離れていくんだろ 「トモダチ」なんて嘘っぱちだろこの気持ち気づいてるんだか知らないが こっちは毎日苦しんでるよ「あと一年、早く出会えていたのなら」 「それは違うよ、別人だもの」沼の中沈む体を思いつつ 同じ色した心を塞ぐもう…
平日の水族館は人が無く 魚は足を生やしています心臓がばく、ばく、と鳴る 確かめる わたしあの人殺してないね?いまきみがどこでなにしているかとか 全部知ってる 楽しそうだね幼き日たなごころの皺刻みあい 誓ったあいつは裏切り者だ雨の日に傘をささずに…
キスをして震えるまつ毛美しくロマンチックは虚空の中に真夜中の海でしずかにキスをする 夏空の中恋をしているジト目から刺さる言葉はスパイシー もう少しだけ香りを足してきみの声ゆううつの青やわらかく それをまとって生きていくぼく細い肩飛び跳ねるよう…
役立たぬ歌を詠むのはなんのため わたしのこころ かたちどるためことばとはくんずほぐれつやってきた 一度でいいから勝たせてほしい背徳とモラルが今日もせめぎ合う 悪魔がひとこと「でもやっちゃった!」あの子たち ちゃんとお礼を言えるからいい子ちゃんだ…
ぼくたちの望まぬ愛の結晶はロッカーにイン! (この人殺し!)その人はもう死んだから大丈夫 会えないほうが幸せなんだトラウマをいくつか抱えて生きていく チャイム 教室 たくさんのひとみんな死ね おまえもおまえもおまえもだ きれいな腕と傷つく心きみから…
もしきみが死んだらあとを追いたいの わたしよりあとに死んだらだめよ?きみのことこの世に残してしまうのは辛いからあとに死なせてくれる?今すぐはまだ死ねないけど死ぬときはできることなら一緒がいいなきみの無い世界に何の意味がある そう言えないけど…
不器用な子だねお前は本当に! やめてよ母さんあなたの子だよ俺たちの35番出口から 夢を買ってた高一の夏鈍行に乗ってゆっくり帰るから まだこの街を離れたくない知らぬ間にこの街はとてもグローバル 異国情緒のあふれる土地に流れゆく景色から眼を離さずに …
お菓子をテーマに詠みました。純露は「じゅんつゆ」と読みます。おいしい。どろどろに溶けたブラックサンダーを流し込むから全部飲んでねあかいろのキャンディーだけを先に食べ続けるような人生だった外国の色鮮やかなお砂糖のかたまり食べて夢を語ったお砂…
ねえわたし、なにを忘れているんだろ、孤独? 愛情? 嘘? 酒の味?わたしはね、あなたを愛せたそのことがこの生涯でいちばんの自慢!ごめんねを混ぜて笑ってみたけれど きみはまっすぐわたしを見てる路地裏でキスしたふたりはもう二度とこの世で会えること…
髪の毛を切りました。髪の毛を切るたびに、大学一年生の長い髪でいまよりもっと暗くてゆがんでたわたしを思い出すので、彼女に向けた、あるいは彼女との対話のような短歌を詠みました。忘れてた世界の扉は開かない いまのわたしはもう開けない「こんなにも綺…
にびいろの 空から落ちるまっしろな 虫の死骸が醜く積もるアキレス腱妖しく見せる女の子 茶色のスカート くるくる回る知っている? ボタンは男女で左右逆 脱がせるときに戸惑わないで正しさを振るう姿は美しく それゆえにただ悲しく見えた「そんなことないよ…
怒ってるその瞳すら愛しくて ずっとこのまま置いておきたいどこにも行ってはいけないよ 悪い鬼 きみをさらって食べてしまうよ真剣にカニをばらして食べ進む 笑顔と危うい指づかい怖いからその手を離さないでねと 言葉にせずに力をこめたぬくもりが恋しくなっ…
今日は地獄で10よみました。ああどうか、神よあの子を地獄までわたしと落としてくださいませ!からっぽなあの子が地獄へ落ちるよう なにも知らないわたしが呪う僕たちの恋はいつでも地獄行き 天国なんか見えやしないよ地獄すら生ぬるいのだこの罪は お前の隣…
更新してるつもりだった、ストックがめちゃあってびっくりした。この恋に気づかなければよかったね きみがほしいよ はないちもんめふたりとも同じ匂いになったねと寝息を立てるきみにささやく悪い夢つかむドリームキャッチャーよ あの子の分までつかんでおく…
ここ2週間くらいのことがまざってます。寝静まる部屋でふたりで話してた 夢の時間は月曜の夜寝起きのきみの声が少し低くってどぎまぎとした火曜日の朝水曜日触れた温度を思い出し ひとりベッドで悶々とする夜会おう きみに言われた木曜日ゲーム抱えて飛び出…
今日のテーマはたばこです。キャスターの白箱ひとつ 雪の中 迫るしろいろ マッチの灯り暗い部屋五人で吸ったあの時間 誰もが気だるく煙を吐いた煙吐く彼の横顔 灰皿に押し付けた手が美しかったなにごとも生み出さぬ煙吐き出して それから一度くちづけをした…
わたしには存在しないことばたち きみが使ったひとつの魔法わたしが見ている世界のはなし あなたが死ぬ日に聞かせてあげる少年の細い目ゆがみ バスの中 きみの呪いの言葉はなあにくれるなら やさしい心が欲しいです 赤いリボンでラッピングして今だけでいい…
恋人と付き合って1年経ちましたが今日の短歌のテーマはまさかの心中です。悲しい夢を見たの わたしたち これから先も生き続けていくのねえあのさ 君に出会えてよかったよ 君の顔見て 死ねるんだから死ぬ前に きみのたばこをくださいな 口の中まで一緒がいい…
あいうえお短歌やろうかなと思ったのですが「あい」の音にとらわれすぎたので、愛で10詠みました。首すじに鎖骨にきみの愛が飛ぶ 漏れる吐息をそっとふさいだ海の底 見上げた空は鈍色の i love you も届かぬ世界倒れこむ きみの体の重みから 抱きしめた腕 伝…
みそひともじに合わせて31詠みました。最近あったことに引きずられすぎている。若さとは? ギャバンが言うには諦めず 振り向かないこと あばよ過去!触れあった皮膚の温度を覚えてる 足先両腕そこから先もぐしゃぐしゃの頭と布団抱きしめて ふたりの時間 ひ…
100なん日前のわたしがあんまりにも自分好みの文章書いててびっくりしちゃった。そうよね、いまわたし短歌ばっかり詠んでるから長い文章ってあんまり書く機会ないんだけど、そうよ、そうよね、わたしってこういう言葉も使えるんでした。もうすぐ恋人と付き合…
チョコレートを使ったお菓子を考える バレンタインは もう来ないのにねむれない 夜明け前の空の色 このままみんな消え去ればいいぼくのこと いらない子だって言うんでしょ 君の目の色 くちびるの色薄切りのレモンの味の儚さの ぼくのいらだち スプーンの裏ぼ…
この前の飲み会は、正直言って辛かった。地元の友達3人とわたしを含めて4人で飲もうか、と、そこまでは良かった。1年ぶりに4人で集まって、4人で初めてお酒を飲むね、と。わたしは酒もたばこも大好きで、でも大人数だと具合が悪くなるっていうどうしようもな…
今日は脱毛サロンに行ってきた。そのあと行ったロッテリアのポテトが揚げたてでおいしかった。脱毛サロンはかわいい系美人のお姉さんと雑談を交わしつつ、体を預けるというコミュ力と精神力を大量に消費する施設だった。あれはもはやえっちなお店です。
お前ら全員死ね、ひとり残らず消え失せろ、と定期的に思うのだが、その期間が緩やかに延びている。思い出したようにその感情が沸き上がり、その後の心は凪いだように穏やかになる。安定して不安定、体は健康なのに心は不健康、というのは変わっていないが、…