2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧
ぼくたちが生まれるほんの5年前 世界は自由を求め火の海タピオカを黙ってすする二人には静かな秘密 ふた粒の愛2分ほど遅れて列車が参ります 降り口は右、6番線です新しいメガネを買った 薄いふち 折れそうなつる 分厚いレンズどうしてもゴミ箱に投げて入れた…
粘膜を合わせて今日も僕たちは形なき愛確かめてます目も合わず心も通わぬきみたちの心意気すら空々しくて少しでもわかる部分はあったかな 背中合わせに心を探す歪みないきみの心に触れたから ぼくの心は濁り始めた「さよならだ、いつかどこかでまた会おう」…
しばらく更新してなかったよな……って思ったけど昨日してたらしい。記憶ないのこわい。いつか見た夢の中では君たちとずっと仲良くいられたのにね教室に生ぬるい風吹き込んで 夏のにおいと揺れるカーテン制服に染みついた闇脱ぎ捨てて 春めいた風 過去にさよな…
触れ合って一度離れて ぽってりと熱もつ体きみのせいだよ横にいたあなたのにおい思い出す のぞく首筋 薄暗い部屋2154年の人たちへ そちらのお天気いかがでしょうか粉砂糖みたいな雪が降る夜に 消えてくいのち 月が見ていた午後4時の路地裏 赤い夕焼けがお前…
どうせまた、おまえも離れていくんだろ 「トモダチ」なんて嘘っぱちだろこの気持ち気づいてるんだか知らないが こっちは毎日苦しんでるよ「あと一年、早く出会えていたのなら」 「それは違うよ、別人だもの」沼の中沈む体を思いつつ 同じ色した心を塞ぐもう…
平日の水族館は人が無く 魚は足を生やしています心臓がばく、ばく、と鳴る 確かめる わたしあの人殺してないね?いまきみがどこでなにしているかとか 全部知ってる 楽しそうだね幼き日たなごころの皺刻みあい 誓ったあいつは裏切り者だ雨の日に傘をささずに…
キスをして震えるまつ毛美しくロマンチックは虚空の中に真夜中の海でしずかにキスをする 夏空の中恋をしているジト目から刺さる言葉はスパイシー もう少しだけ香りを足してきみの声ゆううつの青やわらかく それをまとって生きていくぼく細い肩飛び跳ねるよう…
役立たぬ歌を詠むのはなんのため わたしのこころ かたちどるためことばとはくんずほぐれつやってきた 一度でいいから勝たせてほしい背徳とモラルが今日もせめぎ合う 悪魔がひとこと「でもやっちゃった!」あの子たち ちゃんとお礼を言えるからいい子ちゃんだ…
ぼくたちの望まぬ愛の結晶はロッカーにイン! (この人殺し!)その人はもう死んだから大丈夫 会えないほうが幸せなんだトラウマをいくつか抱えて生きていく チャイム 教室 たくさんのひとみんな死ね おまえもおまえもおまえもだ きれいな腕と傷つく心きみから…
もしきみが死んだらあとを追いたいの わたしよりあとに死んだらだめよ?きみのことこの世に残してしまうのは辛いからあとに死なせてくれる?今すぐはまだ死ねないけど死ぬときはできることなら一緒がいいなきみの無い世界に何の意味がある そう言えないけど…
不器用な子だねお前は本当に! やめてよ母さんあなたの子だよ俺たちの35番出口から 夢を買ってた高一の夏鈍行に乗ってゆっくり帰るから まだこの街を離れたくない知らぬ間にこの街はとてもグローバル 異国情緒のあふれる土地に流れゆく景色から眼を離さずに …
お菓子をテーマに詠みました。純露は「じゅんつゆ」と読みます。おいしい。どろどろに溶けたブラックサンダーを流し込むから全部飲んでねあかいろのキャンディーだけを先に食べ続けるような人生だった外国の色鮮やかなお砂糖のかたまり食べて夢を語ったお砂…
ねえわたし、なにを忘れているんだろ、孤独? 愛情? 嘘? 酒の味?わたしはね、あなたを愛せたそのことがこの生涯でいちばんの自慢!ごめんねを混ぜて笑ってみたけれど きみはまっすぐわたしを見てる路地裏でキスしたふたりはもう二度とこの世で会えること…