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みそひともじに合わせて31詠みました。最近あったことに引きずられすぎている。

若さとは? ギャバンが言うには諦めず 振り向かないこと あばよ過去!

触れあった皮膚の温度を覚えてる 足先両腕そこから先も

ぐしゃぐしゃの頭と布団抱きしめて ふたりの時間 ひとつの秘密

やっとこさ人間に化けたはずの猫 弱点ふたつ 朝とふいうち

つないだ手 離すことなく進んでく 生きてることを確かめながら

バカップル 言ったはいいがふたりには世界があって 羨んだだけ

カーテンの隙からもれる光には 目もくれないできみを見ていた

箱の中殺人恋愛スキャンダル きみにも見える? 嘘の世界が

誰ひとり苦しまないで死んでゆけ 願いを込めて丑三つ時に

悪い愛覚えてしまったクラッシャー 教えなければ歪まなかった

桃色の空に溶けてくきみがいた 離した手から風船が飛ぶ

風呂上がり コーヒー牛乳? ガリガリ君? 知覚過敏にゃ厳しい世界

社会では 愛を知ったら勝者なの? 友愛? 恋愛? 無償の愛?

なんだってやったらいいと言われても それで死んだら責任とれる?

リプライをみそひともじに収めたよ こういうこともできちゃうんだよ

いくつもの言葉をまとめて歌にする 美しい音 きらきらひかる

あれしたい! これもやりたい! 口だけは達者ですなあ 感心します

傷つけた体はわたしの芸術で きみが嫌なら見なければいい

テンポよく言葉が指から生まれゆく 舌に乗せたら少し震えた

最先端アンドロイドの壊し方 たったひとつのアイを与えて

きみにだけ教えてあげる! 特別さ! だからお願い、早く死んでね

地図を見て思い出語る横顔と つながった空 世界の果てよ

「起きよっか?」「……起きたくないね」「ならいっそ、このままずっと眠っちゃおうか」

さくら色 やわい頬には触れられぬ この手がきみを汚さぬように

うずくまる猫が一匹死んでいた 酒、愛、嘘を求め続けて

生きている? たったそれだけ言うのにも とまどった春、はたちの夜に

過ちをいくつも犯してきたけれど すべてわたしは楽しかったの

優しさをはき違えてるあの子から 優しいつもりの毒牙を受けた

「悪い子だ」「悪い大人だ」「そう言うが、受け取ったきみもぼくの側だよ」

まっくらな部屋でほほ寄せ寝静まる きみの寝息が世界を守る

ひとすじの涙が語るお別れを ひざを抱えて見ないふりした